宜野湾から北谷までは車で20分程度。北谷球場(中日ドラゴンズのキャンプ地)には11時半ごろ到着。時刻的なものもあるのかもしれないけれど、宜野湾よりは観客も多く、売店も出ていて賑わっている。荷物が邪魔なので売店のおばさんにコインロッカーのようなものがないかどうか聞くが、そんなものはないらしい。しかたがないので、そのままスタンドまで持って行って、スタンドの端っこのほうに置かせてもらう。あんな大きくて重いスーツケースを持って行く人もいないだろう、と思いながら、でも一応目の届く範囲に置いておいた。本球場のほかにブルペンなどは別にあったようだが、荷物が気になるので本球場以外の場所は見学できなかった。
北谷球場。「ちばりよードラゴンズ」と書いてある
フリーバッティングと守備練習をやっている。審判団もちゃんと参加していて、寒い中半袖で頑張っている人の姿も。フリーバッティングのゲージで球を見る審判は、若手が順番にやっているようで、何球かごとに交代していた。…こちらも知っている選手があまりいなくて(もともとパ・リーグの試合しか観戦しないし、ファームの試合も最近は観るが、イースタンに属するベイスターズ…じゃなくてシーレックスの選手はまだしもドラゴンズの選手を観る機会ってまずないので、わからない選手ばかり。まず最初に目に入ったのは高代コーチだし、星野監督くらいはわかるけど…という程度)、ただただぼーっと見学する。12時を回ると、練習は撤収の気配。どうやら午後から紅白戦が始まるようだ。とにかく寒いので、試合が始まるまで売店で買ったホットコーヒーとスナック菓子(食事らしいものは売ってなかった)で暖をとる。
半袖では寒い天気 1時くらいから紅白戦。良く知らない若い投手が出てきて、良く知らない選手が打っている様子(ドラゴンズファンの方、ごめんなさい!)を見つめる。唯一知っているのは1塁塁審の濱野さんくらいだなぁ。球審は今年から関東担当に変わった酒井さん。今まで生で観る機会はない審判の方だが、元気なジャッジで好感が持てる。左の足をぐっと後ろに引く構え(シザーススタンスというそうです)もかっこいい。…と、星野監督がなぜか1塁塁審の背後にやってきてながめている。…なんだったんだろう?
紅白戦前のひとコマ。誰が誰やら…
先発ピッチャーのこの人は誰?
一部で流行の重ね着
これがシザーススタンスというそうです。球審酒井さん
背後にしのびよる星野監督の魔の手…? 試合を観ているのは面白かったが、試合開始あたりから降り始めた雨が強くなってきて、寒さがどんどん厳しくなってくるので(本当に沖縄か?という寒さ)、これで風邪を悪化させたらしゃれにならない、と思い、後ろ髪を引かれる思いで球場を後にする。(後から知ったのだが、もう少し待っていたら濱野さんの球審が観れたらしい…残念。)球場から歩いて5分くらいのところにある国道沿いのバス停から、今度は間違えないようにして名護行きのバスに乗る。最寄りの「軍病院前」バス停から終点の名護バスターミナルまでは約1時間半。このバス停の名前からもわかるとおり、周囲には米軍の施設が多い。というより、この辺一帯が基地だらけ、という感じ。所沢にも通信基地があるし、横田の米軍基地にも何度も行ったことがあるが、そういうレベルではない。改めて沖縄が米軍基地の影響を受けている事実を目の当たりにした。来るまではそんなこと全然意識していなかったが…。
海岸線の道を北上する。嘉手納、読谷、恩納と通過していくうち、天気は依然として悪いままだが、海がどんどんきれいになっていくのを感じる。恩納海岸あたりはリゾート地としても有名なところらしいが、これで天気がよければもっときれいな景色なんだろうなぁ、というようなことを考えながらうとうとする。サミット間近ということだろうか、工事中の道が多い。やはり車なんて借りてひとりで運転してたら大変だったなぁ、と思いながらまたうとうと…。だいぶバスに揺られ、終点の名護バスターミナルに到着。那覇のバスターミナルに比べるとずいぶん規模は小さい。降り立ち、名護市営球場の目の前にある今日の宿をめざす。
【ホテル21世紀】
〒905沖縄県名護市宮里3-29-12 0980-53-2655
※名護市内の宿が見つからず、ガイドブックの宿にかたっぱしから電話してやっと確保した宿。
名前がちょっと怪しいので心配だったが、沖縄に詳しい、某テレビ局に勤める知人に聞いた
ところ「普通のビジネスホテルだよ」ということで安心。
確かに「普通の」ビジネスホテルで、ベッドが回るようなこともなかった。
が、ちょっと古く、電話線も電話機直結でパソコンには接続できなかった。
ロケーションは抜群で、名護市営球場の目の前。部屋からでも球場の音が聞こえるくらい。
取材関係者も利用しているようで、機材を持った人も見かけたし、フロントには「プロ野球
ニュース・木佐彩子」のサイン色紙が飾ってあった。
部屋で少し休んだあと、名護に滞在している某知人複数(?)と夕食をご一緒する。泡盛の味を覚える。
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Hiroko Sukeda, piroko@sukeda.com