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セ審判部は、2004年1〜2月に予定していた萩原達也、牧田匡平両審判員の米ハリー・ウェンデルステッド審判学校への派遣を、ビザ申請手続きが間に合わず再来年に延期することを発表した。
両審判は今年も同審判学校で研修を受ける予定だったが、入国審査の際に書類不備で強制送還されており、2年連続の延期となった。
セ・リーグ審判(関西地区)の2度目の契約交渉が24日、大阪市内のセ連盟事務所で行われ、この日交渉に臨んだ7人のうち杉永、吉本、友寄、真鍋の4審判員がサイン。セ・リーグは1度目の交渉で東西26審判員全員が保留。21日には関東16人、関西1人が2度目の交渉も全員保留という前代未聞の展開となっていた。
昨年からは月額5000円前後の微増。「納得はしてません。あきらめ、ですね…」と友寄審判員。杉永審判員は「26試合で球審を務めたし、投手に例えれば1年間、ローテーションを守ったと言える。微増では納得できないが、言いたいことは言った。これで新しい風が吹けば」と今回の騒動が来オフ以降の処遇改善につながることを期待した。
今日25日には残る関西地区2人が、また年内に保留中の20人が3度目の交渉を行う予定。
パ・リーグ審判部(関東地区)の契約更改交渉が17日、都内の連盟事務所で行われ、10人全員が1回目でサインした。セ・リーグは26人の審判員が全員保留したことで注目されたパの交渉だったが、平穏な結果に終わった。セに比べ平均年齢の高いパは、平均年俸でもセを上回る。昨年の平均昇給率は1%以下(推定)に抑えられたが、今年のそれは1・5%(同)。
審判労組の新事務局長に就任した栄村隆康審判員は「金額的にも納得したからサインした。組合の立場では、公傷制度や遠距離移動に伴う待遇改善も申し入れ、スッキリした」と話した。今日18日は永見武司審判部長ら関西地区の審判員が交渉する。
セ・リーグ審判部(関西)の契約更改交渉が12日、大阪市内の連盟関西事務所で行われたが、前日の関東と同様に10人全員が更改を保留した。これで、交渉に臨んだ関東、関西合わせて26人が全員保留という異例の事態となった。
連帯労組・プロ野球審判支部の支部長でもある橘高審判員は「更改交渉は個々の問題で、労組の交渉とは別のもの」と言い「一審判員として提示額に相当の不満がある」と話した。一方、大越事務局長は「遺憾で残念。(今後について)今は何とも言えない」と話すにとどまった。
パ・リーグ審判部の更改交渉は17、18日に予定されている。
11日、セ審判部(東京)の契約更改交渉が東京・銀座の連盟事務所で行われたが、来季の審判部長に就任する井野修副部長をはじめ、16審判員全員が更改を保留した。12日は関西事務所で残り10人の審判員との交渉になるが、1回目の交渉で全員が保留するという異例の事態に発展する可能性も出てきた。
この日の交渉では、昨年の金額をベースにして、1軍出場試合数などの実績評価を上積み額とした金額が提示された。しかし、各審判員は「考えさせてほしい」と、サインすることは保留した。
昨年までの審判員の契約更改は最初の交渉で契約を結ぶのが通例になっていた。しかし、今季の開幕前に連帯労組・プロ野球審判支部(橘高淳支部長=セ・リーグ)が待遇改善を求めてストライキ通告をするなど、結束を強めていた。橘高支部長は「労組として指令を出したわけではないが、みんながそれぞれに納得いかない金額だったのではないか」と話している。
セ・リーグの井野修審判副部長(49)が3日、小林毅二現審判部長(57)に代わり、新しい審判部長に昇格することになった。
井野新審判部長は76年にリーグ入り。日本シリーズには94年からの8年連続出場を含む11度、オールスターゲームには6度それぞれ出場している。神奈川大出身。
10月31日、福岡で行われた「プロ野球コンベンション2003」において、下記の審判員が表彰された。また、今シーズン2000試合出場を果たした林忠良審判員(パ)、友寄正人審判員(セ)、1500試合出場を果たした柿木園悟審判員(パ)、関口寿昭公式記録員(パ)、1000試合出場を果たした杉永政信審判員(セ)、笠原昌春審判員(セ)、および500試合出場を果たした山川誠二公式記録員(パ)、山本勉公式記録員(セ)も同コンベンションにて表彰を受けた。
- パ・リーグ審判員奨励賞:柿木園悟審判員
- イースタンリーグ優秀審判員:津川力審判員(パ)
- ウエスタンリーグ優秀審判員:嶋田哲也審判員(セ)
セントラル野球連盟は、下記により審判員の採用試験を実施することを発表した。
- 【採用予定人数】1名
- 【受験資格】
(1)満18歳以上、25歳ぐらいまで(平成16年4月1日現在)
(2)裸眼視力1.0以上- 【試験内容】
1次審査:書類審査
2次審査:実技・筆記試験・面接
3次審査:審判員自主トレに参加(2〜3日間)し、合否を決定。
10月18日から開催される日本シリーズの出場審判員および公式記録員は下記のとおり。
- 【出場審判員】
(セ)谷 博、渡田 均、橘高 淳、笠原昌春
(パ)中村 稔、柿木園 悟、山本隆造、東 利夫- 【公式記録員】
(セ)嵯峨美樹、加藤木 保(補助)
(パ)村林弘之、吉村俊樹(補助)
- 第1戦 PL中村 1B笠原 2B山本 UK橘高 LL東 RL渡田 (控 谷・柿木園)
- 第2戦 PL渡田 1B東 2B笠原 UK山本 LL谷 RL柿木園 (控 橘高・中村)
- 第3戦 PL柿木園 1B谷 2B東 UK笠原 LL中村 RL橘高 (控 渡田・山本)
- 第4戦 PL橘高 1B中村 2B谷 UK東 LL渡田 RL山本 (控 笠原・柿木園)
- 第5戦 PL山本 1B渡田 2B中村 UK谷 LL柿木園 RL笠原 (控 橘高・東)
- 第6戦 PL笠原 1B柿木園 2B渡田 UK中村 LL橘高 RL東 (控 谷・山本)
- 第7戦 PL東 1B橘高 2B柿木園 UK渡田 LL山本 RL谷 (控 笠原・中村)
- 第8戦 PL谷 1B山本 2B橘高 UK柿木園 LL笠原 RL中村 (控 渡田・東)
10月11日に長野オリンピックスタジアムで行われるファーム日本選手権の出場審判員および公式記録員は下記のとおり。
- 【審判員】
PL丹波 1B牧田 2B橋本 UK深谷- 【記録員】
関(パ)、野中(セ)
パ・リーグ山川誠二公式記録員は、29日の福岡ドームでのホークス-バファローズ戦にて500試合出場を果たした。
セ・リーグ山本勉公式記録員は、26日の広島市民球場でのカープ-ベイスターズ戦にて500試合出場を果たした。
パ・リーグの小池唯夫会長は10日、9日のダイエー-近鉄23回戦(福岡ドーム)の九回に、阿部真のバントが併殺打となった際に「バットに2度当たったためファウル」として抗議、試合を12分間中断させた近鉄の梨田昌孝監督(50)と山村球審ら4人の審判団にそれぞれ注意処分を通告した。
ロッテ山本功児監督は9日、西武24回戦(西武ドーム)で審判員に暴言を吐き、退場処分を受けた。今季パ・リーグで9人目、両リーグでは14人目で、監督の退場は今月7日の中日・山田監督に次いで2人目。
山本監督は1回に二盗を試みた西武の松井がセーフになった判定に対し、川口二塁塁審に激しく抗議。川口塁審は「暴言があったため、退場処分にしました」と説明した。
中日山田久志監督(55)は7日、ヤクルト26回戦(ナゴヤドーム)の3回表終了後、敷田審判員に対する暴行で退場処分を受けた。今季の退場者はセ・リーグ5人目、両リーグを通じて13人目で、監督では初めて。山田監督は直前のハーフスイングの判定について、一塁塁審を務めていた同審判員に詰め寄り、右手甲で体をたたいた。山田監督は昨年7月6日に審判員への暴言で退場処分を受けている。
敷田一塁塁審「宮出選手のハーフスイングの見解で山田監督と食い違っていた。暴行行為が退場の原因。右手で叩いてきたんで退場にしました。そのあとには暴言もありました」
2日に広島球場で行われた広島-阪神20回戦で、球審を務めた渡真利克則審判員(41)の急病により、試合が2回を終わったところで約15分間中断した。
同球場の医師が診察し「動悸が激しくなっていた。症状はすぐに治まったが、念のため心電図検査を受けた方がいい」と診断。渡真利審判員はタクシーで広島市内の病院に搬送された。試合は上本二塁塁審が球審に、控えだった谷審判員が二塁塁審に入り再開された。
パ・リーグ関口寿昭公式記録員は、27日の千葉マリンスタジアムでのマリーンズ-バファローズ23回戦にて、1,500試合出場を果たした。
オリックス山崎武司内野手は25日、日本ハム22回戦(ヤフーBB)の2回裏の打席で、投球の判定に対し白井球審に侮辱行為をしたとして退場処分を受けた。
今期パ・リーグ8人目、両リーグ12人目。
日本ハムの嶋田信敏外野守備走塁コーチ(43)は12日、オリックス20回戦(東京ドーム)の7回終了後に、秋村一塁塁審に暴言を吐き、退場処分を受けた。
今季の退場者はパ・リーグで7人目、両リーグを通じて11人目。
パ・リーグ柿木園悟審判員は、8月2日ヤフーBBスタジアムで行われたオリックス-ダイエー19回戦にて1塁塁審を務め、通算1,500試合出場を達成した。
パ・リーグ林忠良審判部副部長(49)が27日、大阪ドームでの近鉄-西武20回戦で3塁塁審を務め、通算2000試合出場を果たした。
リーグ23人目、現役では橘審判員、永見審判部長に続き3人目。
初出場は79年10月9日、南海-近鉄後期13回戦(大阪)で右翼線審として。
パ・リーグは14日付で、東利夫審判員の主任への昇格を発表した。
セ・リーグ笠原昌春審判員は12日、秋田でのヤクルト-横浜17回戦で1塁塁審を務め、通算1000試合出場を果たした。セでは通算46人目、現役では9人目。
7月13日(日)に札幌ドームで行われる、2003年フレッシュオールスターゲームの出場審判員および公式記録員は以下のとおり。
- 【審判員】
PL岡田 1B嶋田 2B白井 UK深谷- 【記録員】
荻野(パ)、荒木(セ)
セ・リーグ杉永政信審判員は8日、倉敷での広島-阪神12回戦で3塁塁審を務め、通算1000試合出場を果たした。
セでは通算45人目、現役では8人目。
7/15-16に開催される、2003年オールスターゲーム出場審判員・公式記録員が以下のとおり発表になった。
- 【審判員】
- 第1試合(大阪ドーム) PL秋村 1B西本 2B小寺 UK渡田 LL中村 RL佐々木
- 第2試合(千葉マリン) PL佐々木 1B中村 2B西本 UK小寺 LL渡田 RL秋村
- 【記録員】
- パシフィックリーグ 吉村俊樹(メイン) 村林弘之(サブ)
- セントラルリーグ 西原稔泰(メイン) 中村晃(サブ)
今季プロ野球公式戦で審判の判定変更等が相次いでいる問題で、パ・リーグは3日、所属する全審判員を対象にした緊急研修会を東京、大阪の2会場で開いた。シーズン中の研修会開催は異例。
研修会では今季パ・リーグ公式戦で7回あった判定変更ケースを、最初の判定を下した際の当該審判員のポジション、見る角度などから再検証。審判OBによる指導員のアドバイスなどを受けた。小池唯夫会長は「これから優勝争いも一層熱を帯びてくる中で、さらなる審判技術向上を再確認してもらえたと思う」と話した。
広島のブロック投手は26日、阪神-広島11回戦(大阪ドーム)の6回裏、藤本に2点適時三塁打を浴び、本塁カーバーに入った際に笠原球審に暴言を吐いて退場処分となった。
セ・リーグ今季4人目で、両リーグで10人目。
巨人のゲーリー・ラス投手(30)が11日のヤクルト12回戦で2回1死一塁から土橋への初球に頭部へ死球を与え、両リーグ通じて今季2人目、セ・リーグでは今季初の危険球退場処分を受けた。
今季の退場者はセ・リーグ3人目で両リーグ通じて9人目。
パ・リーグの村田繁事務局長は11日、記録員労組が10日に東京都地方労働委員会(都労委)に団体交渉開催のあっせん申請をしたことについて、申請を受け入れるとともに近く、都労委に出向き、連盟側の主張を伝える意向を示した。
同事務局長は、申請の発端となった転勤規定の協定締結については前向きに話し合いたいとしたが、団交の場に、労組の本部員が同席することについては拒否の姿勢を重ねて強調。「労働組合法上は間違っていることは分かっているが、同席を認めることは独自の運営方針を持つ野球界のためにはならない」と話した。(共同通信)
プロ野球のパ・リーグ記録員の労働組合である「連帯労組・プロ野球記録支部」(支部長・荒井隆人支部長)は10日、東京都地方労働委員会(都労委)に対して「連盟側の拒否姿勢により団体交渉が行われていない」として、団交開催のあっせん申請を行った。
昨年10月、記録員1人の東京から関西への転勤を契機に、転勤規定の協約締結に向けた団交を申し入れた。だが、連盟側が連帯労組本部員の同席を認めなかったことで、3月の団交は行われず、その後も同席交渉に難色を示している。労組側は連盟側があっせんを受け入れない場合は不当労働行為の救済申し立てを起こす意向。
「記録員との話し合いでは虚偽的発言や高圧的な言動などがあり、まともに話し合えなかった。労働組合法では本部員の同席は認められているのに、連盟側はそれを団交拒否の理由にしている」と荒井支部長。一方、連盟側の村田繁事務局長は「団交はあくまで野球界の中で記録部員のみと行いたい」と話している。
野球界の労使間を巡る問題では日本プロ野球選手会(古田敦也会長)が昨年3月、日本プロ野球組織の交渉姿勢が不誠実として、都労委に不当労働行為の救済申し立てをしている。
10日、大阪ドームで行われた近鉄-オリックス13回戦で、近鉄の加藤伸一投手とオリックスのルーズベルト・ブラウン外野手がともに乱闘の発端となったとして、丹波球審より退場処分を受けた。今季パ・リーグ5、6人目、両リーグで7、8人目。
6回に本塁に突入したブラウンが、ベースカバーに入った加藤に体当たりし、これを契機に両軍が乱闘となった。試合は5分間中断した。
ダイエー吉武真太郎投手(28)が7日、日本ハム戦(東京ドーム)の9回に金子の左肩に死球を与え、危険球で退場処分を受けた。頭部付近への投球として危険球と判断された。今季の退場者はパ・リーグ4人目、両リーグ通じて6人目。危険球による退場は、両リーグで今季初めて。
この試合は、8回に日本ハム芝草のダイエー城島に対する内角への投球をめぐって両軍ナインが本塁付近に詰め寄り、5分間中断。川口球審が両チームに警告を出していた。
広島の高橋建投手が5日、巨人10回戦(広島)で退場処分となった。8回に投手交代を告げられた際、フェンスに向かって球を投げた行為が谷博球審に向ける侮辱行為とみなされた。今季セ・リーグ初の退場。
また、新井貴浩三塁手も9回、三塁でのタッチプレーをめぐる判定で審判に暴力行為を働き、退場処分となった。両リーグ合わせて5人目。
近鉄のタフィ・ローズ外野手(34)が21日の西武戦の五回、近鉄・中村に死球を与えた西武・青木に対して暴力行為を働き、退場処分になった。セ・パ合わせて今季3人目。青木は病院で検査の結果、「けいついねん挫、後けい部打撲、右足関節ねん挫」と診断された。
西武カブレラ内野手(31)が5日の日本ハム7回戦(札幌ドーム)で二塁塁審に暴言を吐き、退場処分を受けた。今季の退場はリーグ2人目。
カブレラは6回に四球で出塁後、二盗を試みてアウトになったが、その際、秋村二塁塁審に暴言を吐いた。
セ・リーグの豊蔵一会長は1日、前日のヤクルト-横浜5回戦(神宮)の8回、ラミレスの中越えの打球を本塁打とジャッジをしながら覆した二塁塁審の小林毅二・審判部長に対し、厳重戒告処分を科した。理由について「5日前(4月25日)にも2球場で判定を覆し、再発防止を指示したばかり。その矢先に審判部長がミスを犯したことは、審判に対する信頼を著しく損ない、権威を失墜させるものとして猛省を促した」とした。
大越英雄・セ事務局長は「出場停止に次ぐ、重い処分」と説明した。この日、抗議文をリーグに提出したヤクルトの大木勝年・チーム運営部長は「二度とこのようなことが起きないようにしてもらいたい」と話した。
小林審判部長は「裁定に従う。今後は両チームを納得させるような位置取りで、明確にジャッジするよう注意したい」と語った。
セ・リーグ深谷篤審判員は、4月30日神宮球場で行われたスワローズ-ベイスターズ5回戦において、公式戦の初球審を務めた。
日本ハムのDTクローマー選手(32)が、25日の近鉄3回戦(東京ドーム)で審判員に暴言を吐き、今季両リーグ初の退場処分を受けた。
同選手は8回の打席で見逃しの三振に倒れたが、ストライクの判定に不服で、9回の守備に就く際、川口球審に暴言を吐き退場を宣告された。
セ・リーグ友寄正人審判部副部長(45)は23日、ナゴヤドームでのドラゴンズ-タイガース第5回戦で一塁塁審として出場し、通算2,000試合出場を達成した。
初出場試合は、1980年7月31日、タイガース-ドラゴンズ第15回戦(甲子園)左翼線審として。
なお、2,000試合出場は、セ・リーグ審判員では通算28人目、現役審判員では小林毅、井野、谷に次ぎ4人目の達成。
パ・リーグは4月1日付で、下記の2名の公式記録員の採用を発表した。(敬称略)
- 小熊 陽介(おぐま ようすけ)
1980年5月3日生(22歳) 新潟県出身 2003年3月 中央学院大学法学部法学科卒- 沢崎 大輔(さわさき だいすけ)
1980年9月5日生(22歳) 東京都出身 2003年3月 平成国際大学法学部法政学科卒業
パ・リーグは3日、下記の3名の審判員の採用を発表した。(敬称略)
- 橋本 信治(はしもと しんじ・関東所属・番号3)
1973年7月20日生 高志高−大正大−ジム・エバンス審判学校−東都大学野球連盟審判員- 深見 大隆(ふかみ ひろたか・関東所属・番号27)
1980年7月31日生 国士舘高−浜松大- 福家 英登(ふけ ひでと・関西所属・番号33)
1979年12月14日生 坂出一高−スポーツ医学専門学校−近畿大−ジム・エバンス審判学校−ハリー・ウェンデルステッド審判学校
セ、パ両リーグ審判員の「キャンプ交流」が6日、始まった。昨季、ストライクゾーンの高めが上がったことに伴い、現場サイドから指摘された両リーグ間の差異を調整するもので、初めての試みになった。
この日は、宮崎県内の巨人と近鉄間で各2人ずつが交流し、ブルペンや打撃ケージでゾーンの見極めを行った。今後、順次他の10球団でも相手リーグに出向いて格差の是正に努め、オープン戦でさらに調整を重ねていく。
セ・リーグは5日、審判員として山本貴則氏(21)を採用したと発表した。
これで同リーグの審判員は29人となった。山本氏に審判経験はないが、応募のあった44人の中から実技試験などを経て採用された。なお、山本審判員は関西事務所所属となる。山本 貴則(やまもと・たかのり)
- 1981年9月29日生まれ
- 大阪産業大学附属高−佐川急便−セ審判(03年〜)
- 袖番号…「21」
2003年パ・セ両リーグ審判員のキャンプ割当は以下のとおり。(敬称略)【パ・リーグ】
※永見部長は各キャンプ地を巡回。西武組は、2月1日から6日までは高知東部にて。
- 西武(高知春野)2月7日〜28日 東、山崎、佐藤、柳田、前川
- 日本ハム(名護)2月1日〜3月2日 栄村、川口、岡田、橘
- 千葉ロッテ(鹿児島)2月1日〜28日 林、金子、白井、秋村
- 大阪近鉄(日向)2月1日〜28日 中村、良川、山村、津川
- オリックス(宮古島)2月1日〜27日 山本、柿木園、小寺、杉本
- 福岡ダイエー(高知東部)2月1日〜25日 前田、新屋、丹波、飯塚、藤本
【セ・リーグ】
※小林部長は各キャンプ地を巡回。
- 読売(宮崎) 井野、有隅、小林(和)、木内、土山
- ヤクルト(浦添) 森、渡真利、吉本、名幸
- 中日(北谷) 渡田、上本、真鍋、深谷
- 阪神(宜野座〜安芸) 友寄、笠原、本田、根本、萩原
- 広島(沖縄〜日南) 橘高、杉永、西本、濱野
- 横浜(宜野湾) 谷、佐々木、敷田、嶋田、牧田、(新人)
14日、セ・パ合同審判研修合宿が東京・神宮外苑室内練習場で行われた。時間短縮を目指して昨季から、野球規則の適用を厳格にし、ストライクゾーンが従来より高めに15〜20センチ拡大されたいわゆる「新ストライクゾーン」に関して、両リーグ各審判員の間で再確認が行われた。
審判員の始動日となったこの日、セ・パ両リーグ56人が神宮外苑に集合した。室内練習場のマウンドにセットされた打撃マシンが投じるのは高めのカーブのみで、それに合わせて1人20球前後を判定。ネット越しに見守ったセ小林、パ永見両審判部長が各審判員の高さのズレを指導した。
小林部長は昨季のストライクゾーンの判定について「直球は問題なかったが、カーブはいきすぎた部分があった。抜けた球や(捕手の構えと反対の)逆球など、常識的にボールの場合もある。そこをストライクから削っていく必要がある」と、反省と改善点を説明した。
また小林、永見両審判部長は、両リーグにあるとされているストライクゾーンの違いの解消と交流を深めるため、審判員を相互のリーグのキャンプ地に派遣することを明らかにした。
パ・セ各連盟は6日、それぞれ下記の人事を発表した。【パシフィックリーグ】
【セントラルリーグ】
- 橘修主任→審判員 (2002/12/31付)
- 山本隆造審判員→主任 (2003/01/01付)
- 藤本典征指導員兼審判員→指導員専任 (2003/01/01付)
- 安藤敏雄記録員→嘱託職員、及び記録部員の身分を解く (2002/12/31付)
- 藤原宏之記録員→大阪事務所勤務 (2003/01/01付)
- なお、寺本勇指導員、村越茶美雄審判員、平林岳審判員、古堅正一審判員は退職
- 友寄正人主任→審判部副部長 (2003/01/01付)
- 橘高淳審判員→主任 (2003/01/01付)
- 東水流幸二次長→記録部副部長 (2003/01/01付)
- 山本勉記録員→主任 (2003/01/01付)
米審判学校への留学のため渡米したセ・リーグの萩原達也・牧田匡平両審判員が、書類の不備のためアメリカ合衆国に入国できず、強制送還されていたことが6日わかった。
予定では、米フロリダ州デイトナビーチのハリーウェンデルステッド審判学校にて5週間の研修を行いライセンスを取得し2月9日に帰国することになっていたが、5日に成田空港に帰国した。