いよいよこの旅行も最終日となった。ロッテの練習は休日なので、午前中鹿児島市内観光をしてから、午後の便で東京に戻る。例によってチェックアウト後フロントに荷物を預け、歩いて市内に向かう。
まずは鹿児島駅から市電に乗って、西郷さんの像を目指す。鹿児島に来たらこのくらいは見ておかなくては、といった定番ですね。市電に乗って町の中心部を通っていく感じと周辺のアーケードの雰囲気は、なんとなく広島市に似ている気もしないでもないが、市電が走っていてアーケードになってるというだけか。実は、大学1年の夏だから5年前…というのはウソで約15年前に一度鹿児島には来ている…はずなのだが、市内の雰囲気がだいぶ変わっていて戸惑う。昨日南洲公園から桜島を見渡した景色には確かに見覚えがあったのだけど、鴨池球場周辺とか、繁華街のあたりは小ざっぱりしているというか、前に来たときとはだいぶ雰囲気が違う気がした。とはいえ、昔の記憶だからあてにならないけど。
市電の「天文館通り」停で降りて、天文館〜中央公園を経由し、西郷隆盛の銅像へ。その後、照国神社をまわる。昨日とうって変わって曇り空で気温が低い。かなり寒くて、暖かそうな喫茶店へ。「八粍館」という名前のその喫茶店では、コーヒーを頼むとシリアル番号のついたカードをくれる。「1978年1月1日以来、132942杯目の手づくりコーヒーです」だとか。この数字が大きいか小さいかはわからないけれど、店内のあちこちに込められた気遣いと、あったかいコーヒーで身も心も暖まる。おなかも減ったので、ぜんさいを追加し、しばしくつろいだ。
中央公園
西郷さんの銅像
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八粍館。
ぜんざいが美味しかった! |
次に、鹿児島県立博物館へ。入館料無料というのに少し驚いたが、どちらかというと小中学生の社会科見学の舞台となりそうな博物館で、「やってみよう」的な展示物が多い。ちょっと予想していたのと違っていたが、桜島の模型やサツマイモの資料など、それなりに楽しむ。
博物館入口
桜島の模型 その後しばらく市内を散策していたが、どうも火山灰が目や喉、鼻につらいので、近くにあった薬局で漢方の「小青竜湯」(わたしの常備薬。花粉症にも有効らしい)を調合してもらい、これを飲んでからフェリーターミナルに向かう。当初の予定では桜島までフェリーで行って戻ってくるつもりだったが、ターミナルに近づくにつれて目や喉がつらくなってきたので、断念して埠頭にある「かごしま水族館」に入る。もともと水族館好きなわたしだが、ここの水族館はなかなか楽しめるつくりになっていて、立体ハイビジョンシアターなども見たりして堪能できた。入館料1500円はちょっと高いかと思ったけど、モトはとった感じ。
フェリーターミナル付近
桜島が目の前に!
水族館 そうこうしている間に、そろそろ空港に向けて出発する時間が近づいてきた。フェリーターミナルからタクシーでいったん宿に戻り、荷物を受け取って空港までのリムジンバス乗り場まで。リムジンバスで1時間弱、鹿児島空港に到着。買い忘れたお土産などを買って、東京までの飛行機へ。今回はツアー客は近くにはいなかったが、乗客は満員で、機内の荷物入れを巡って闘いがあったり(あんな大きな荷物預けりゃいいのに…と思いながら見ていたが)、隣の席のおばさんはわたしの目の前まで新聞を広げて読んでるし(折りたたむってことを知らないのか?)、往路の飛行機以来のイライラを感じながら東京に向かう。夜、東京着。翌日からまた出社…と思うと少し憂鬱だが、まるまる1週間の休暇を思い切り楽しむことが出来た。旅の間にお世話になったいろいろな方に改めて感謝しながら、家路についた。
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Hiroko Sukeda, piroko@sukeda.com