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ストライクのコールは、人によってそれぞれです。スタンダードなタイプは、通常のストライクでは右を向いて右腕を差し出すか、正面を向いたまま右腕を上に突き出すという方が多いのですが、パ・リーグには震えながらストライクコールをする方がいらっしゃいます。
「震え」の元祖は、「俺が村田だ」で有名な(?)村田元パ審判部長ですが、現役では、小寺さんが震えるストライクコールをされます。ストライクの時に大きく震え、見逃し三振ではさらに激しく震えます。が、実は、ピッチャーが投げ始めるときに構えに入るときに小さく震えているのも見逃してはなりません。こればっかりは文字で説明するより実物を見ていただくしかないので、テレビで震える審判が出てきたら、しっかりチェックしてみてください。
なお、パ関東の山崎さんのストライクコール(射抜かず、右腕を真上に突き出す)も微妙に震えているのに気がついた方はかなりのマニアです。
わかっている範囲では、セ・リーグ小林和さんと木内さんです。
ストライクのジャッジは原則として右腕ですることが決まっているため、左でジャッジする方はいらっしゃいませんが、塁審の時のアウトのコールや、ボールを投げ返すときに左で投げるのでサウスポーだとわかります。球審の時にボール入れの袋を左側につけているのも目印になりますね(中には両方につけている方もいらっしゃいますが…)。
こればかりは実際に球場に通ったりテレビで見たりして見分けるしかないのですが、特徴的なポーズをとる方は見分けやすいですね。
上にも書いたように、震えるストライクコールなら小寺さんですし、サウスポーかどうかも目印になります。セ・リーグ佐々木さんのストライクコールも、両手を使った個性的なポーズなので「あ、あれは」と思う方も多いのではないでしょうか。射抜きの方向でも人によって個性が出ますし、球審ならばマスクの形(のど当ての有無など)、マスクの色などでも個性を出しているようです。あるいはボール袋も個性を出すアイテムになっていて、両方につけている方や刺繍をされている方、あるいはキルティングの袋を愛用してる方もいらっしゃいます(柿木園さん)。
初心者は腕番号で見分けるのがいいかもしれませんね。
上に書いたような見分け方で判断するか、あとは腕番号が目安になります。手元に審判ページのある名鑑を持っていない場合は、i-modeで「審判員検索」を使ってみてください。腕番号から審判の名前や経歴を調べることが出来ます。
それは残念ながらわかりません。審判・記録員さんの出場割当は、試合直前の発表まで公表されないことになっているからです。連戦の後半では、前日の出場から予測を立てることも可能ですが、パ・リーグはセ・リーグより不規則な割当になっているので難しいかもしれません。
どうしても事前に知りたい場合は、ご本人と仲良くなって個人的に聞き出すしかないでしょうね。(ただし、事前に知った割当は掲示板などに書かないようにお願いします)
連盟付けで審判の名前を書いて出せば、本人に届けてくれます(経験談)。
とはいえ、本人の迷惑になるような手紙はやめてくださいね。
試合前に審判控え室に忍び込んで持ってくる…のは犯罪ですのでやっては困りますが、審判さんとお友達になって頼む以外の方法を知りません。メジャーの審判帽のレプリカは日本でも買えます(御徒町で売ってました)が、日本の審判帽のレプリカは販売してないようです。
本物そっくりのレプリカを自分たちで作ってしまった人たちもいるようですが、一般売りしてもらえるように署名でもして、連盟に頼み込んでみたらいかがでしょうか?(無責任)
「どう思いますか?」と言われても…。 「公正なジャッジをする」ことが審判のお仕事ですから、特定のチームにヒイキするなどということはあり得ない、としか言いようがないですね。現状の野球界(特にセ・リーグ)でジャイアンツが特別な立場にある事実は知っていますが、あくまでも審判は中立な立場から判定しているし、そのことを疑問に思うこと自体が不思議でなりません。
「ヒイキしている」と思いこんでいる人には何を言っても無駄だということは経験上わかってきましたので、この件について議論はしたくありません。ので、こういう質問をわたしにしないでください。
何度も言うように、瞬時の判定を下す際に、特定のチームに対して有利/不利にすることは無理だと思います。自分がそこのチームの出身だったからといって、判定をどうこうするというのとは別問題です。元選手の審判さんにとって、非常に失礼な質問ですね。
人それぞれですね。平光さんや富沢さんなど、解説者として活躍されている方もいらっしゃいますし、指導員や審判総務(審判の評価を行う)など、連盟関係のお仕事を続けられている方もいらっしゃいます。が、プロ野球界からは離れてしまう方が大部分ではないでしょうか。
飲食業関係のお仕事をされている方は何人か知っていますが、普通のサラリーマンをされている方も多いようです。辞められてからも、地元の草野球の審判をされたり、何らかの形で「野球」とは関わっている方が多いようにお聞きしています。
審判4人制になってから、球審と塁審の合わせて4人のグラウンドに出ている審判のほかに、「控え審判」という人がひとり、控え室に詰めているようになりました(ファームには控え審判は無し)。前日に球審をやった方が控え審判として控え室に詰めていることが多いです。「控え」といってもただ遊んでいるわけではなくて、選手交代の連絡や試合球のチェックなど、細かいお仕事をされています。グラウンドの審判に何かあった場合(怪我による退場など)にすぐにグラウンドに出られるように、ちゃんとユニフォームも着用しています。
たまに控え室の窓を良く見ていると、私服の審判さんが映ることもありますが、これは担当になってない審判(主に若手)が、研修のために見学しているようです。試合前に早めに来て練習したあとに見学するのですが、若手の場合は、試合後のお風呂の準備などもしているようです。
数年前から、ランナーが出た場合に2塁塁審がダイアモンドの中に入るようになりました。これは、1塁ランナーが2塁に滑り込んだ場合に、クロスプレイを見やすいようにということのようです。打球が当たる危険性はありますが、より正確なジャッジをするためにこのような配置になっています。塁審の位置(セカンド側に寄るかショート側に寄るか、や、中に入るか外に出るか)は、アウトカウントやランナーの位置、打者や走者の特性や審判本人のクセなどを総合的に判断して、いちばん的確と思われる場所に立つようになっています。
「危なくないか」という話ですが、怪我の心配は別として(^^;、打球が内野手を通過する前に審判員に触れるとボールデットになってしまいます。【5.09 (f)参照】 「審判関連本」でも紹介している、元パ審判の露崎さんの本にも、「私も現役時代危ない場面があった」という記述がありました。ズボンにかすった程度で、アピールがなかったのでそのままにしたようです。メジャーでは昔から採用されていた配置ですが、日本ではずっと2塁塁審は外に出る配置が続いていたので、昭和41年〜42年当時、日本のプロ野球で中に入っていた塁審も彼くらいだったのではないでしょうか?
座布団みたいなプロテクタは、アウトサイドプロテクタと言います。最近は、インサイドプロテクタと言って、ユニフォームの中に着るタイプのプロテクタを使われています。高校野球の審判でも、少し前まではアウトサイドが全盛でしたが、最近インサイド着用に変わりました。「ボールから身を守る」ということでは、アウトサイドプロテクタのほうが優れているのは言うまでも無いことですが、インサイドの場合は身軽に動けるという大きな特徴があります(球審も、意外と動き回っているんです)。ただ、アウトサイドは何人かで共用できるのに対し、インサイドは汗をかくので個人専用となるため、コストの面では割高になるのかもしれません。
そうは言っても、やはり投球や打球(ファウルチップなど)が身体に当たった衝撃はかなり大きいそうです。たとえプロテクタがあっても、至近距離からファウルチップなどを受ければ、倒れこんでしまうくらいの衝撃があります。それに、プロテクタも身体じゅうを覆っているわけではないので、腕など無防備な場所に当たれば、数日間も(ボールの形に)痣が残ったり痛みが続いたりするそうです。
「珍プレイ」などと称する番組で、ボールが当たって苦しんでいる審判の方を笑い者にすることがありますが、本当に痛くて苦しんでいるのを笑い者にするという神経は理解できません。
基本的に移動は新幹線か飛行機で、選手とはなるべく一緒に行動しないようにしているようです。よほど交通機関が他にない場合は一緒になる場合もあるようですが…。
数年前のイースタンの北海道遠征(各地を転戦)の際には、公共交通機関がないためにレンタカーを借りてみんなで移動していたという話を聞いたことがありますが、現在はどうなのかはわかりません。
「和尚」と呼んでいるのは一部ファンの間だけだと思いますが(^^;、実は内部でもそう呼ばれているという噂が…。理由は、佐々木さんのご実家がお寺で、仏教関係の大学を卒業されて僧侶の資格(とは言わないのかな)をお持ちだというところから来ています。
実際の佐々木さんも、とても人格者だそうで修行の成果が冷静なジャッジに出ているのかもしれません。