2003年12月11日
11日、セ審判部(東京)の契約更改交渉が東京・銀座の連盟事務所で行われたが、来季の審判部長に就任する井野修副部長をはじめ、16審判員全員が更改を保留した。12日は関西事務所で残り10人の審判員との交渉になるが、1回目の交渉で全員が保留するという異例の事態に発展する可能性も出てきた。
この日の交渉では、昨年の金額をベースにして、1軍出場試合数などの実績評価を上積み額とした金額が提示された。しかし、各審判員は「考えさせてほしい」と、サインすることは保留した。
昨年までの審判員の契約更改は最初の交渉で契約を結ぶのが通例になっていた。しかし、今季の開幕前に連帯労組・プロ野球審判支部(橘高淳支部長=セ・リーグ)が待遇改善を求めてストライキ通告をするなど、結束を強めていた。橘高支部長は「労組として指令を出したわけではないが、みんながそれぞれに納得いかない金額だったのではないか」と話している。
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