2003年6月11日
プロ野球のパ・リーグ記録員の労働組合である「連帯労組・プロ野球記録支部」(支部長・荒井隆人支部長)は10日、東京都地方労働委員会(都労委)に対して「連盟側の拒否姿勢により団体交渉が行われていない」として、団交開催のあっせん申請を行った。
昨年10月、記録員1人の東京から関西への転勤を契機に、転勤規定の協約締結に向けた団交を申し入れた。だが、連盟側が連帯労組本部員の同席を認めなかったことで、3月の団交は行われず、その後も同席交渉に難色を示している。労組側は連盟側があっせんを受け入れない場合は不当労働行為の救済申し立てを起こす意向。
「記録員との話し合いでは虚偽的発言や高圧的な言動などがあり、まともに話し合えなかった。労働組合法では本部員の同席は認められているのに、連盟側はそれを団交拒否の理由にしている」と荒井支部長。一方、連盟側の村田繁事務局長は「団交はあくまで野球界の中で記録部員のみと行いたい」と話している。
野球界の労使間を巡る問題では日本プロ野球選手会(古田敦也会長)が昨年3月、日本プロ野球組織の交渉姿勢が不誠実として、都労委に不当労働行為の救済申し立てをしている。
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